みかもぶろぐ

日々雑感をすこし丁寧に。


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村木厚子さん講演会

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元厚生労働省の村木厚子さんの講演会に参加した。
昨年退官され、今は主婦でおばあちゃんをやっています、と
話し始めた。

とてもゆっくりで優しく、かみしめるような話し方。

労働省に入省したが、厚生労働省に移行され、
障害者雇用に取組むようになった。

障害者雇用は、「宿題のようなもの」ではないかと言う。

子どもの頃は、勉強の大事さや面白さ、
実際何をどう勉強してよいかが分からないので、
宿題を出される。
いやいややっているけれど、
大きくなるにつれ、勉強の面白さがわかってくれば、
誰かに指示されなくても、自分から勉強するようになる。

障害者雇用も、同じではないか、と。

最初は義務で始めても、時が経つにつれ、
その素晴らしさに気づいていく。

「社会の誰もが、社会の支え手であり、構成員である。」
「仕事を通じた一人ひとりの成長と、社会全体の成長の好循環」
素敵なことば。

或るB型作業所で働き、月の工賃4万円をもらっていた青年が、
父親の転勤で引越しをして、作業所を移った。
移った先で、彼は工賃7万円を貰えるようになった、と、
古巣の作業所に訪ねてきた。
そこの所長さんが何と言ったか。

彼が、4万稼ぐ人から7万稼ぐ人に、一気に成長した訳ではない。
彼を稼がせることができたのは、事業所の力。
自分はまだまだ不足している、と。

従業員の得意なことを伸ばして、
業績を上げるように日々励む。

本当にそうだ。
それに尽きる。

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【人生初】着ぐるみ体験

着ぐるみ

人生で初めて、着ぐるみを着て街を歩きました。
3時間ほどでしたが、人生観が変わるほど
結構すごい体験だったので、書き残しておきます。

まず、ほとんど視界ゼロです。
着ぐるみの構造の問題だと思いますが、
私が着た着ぐるみは足元が少し見えるだけでした。
歩くには、人のアテンドが必要でした。

そう、視覚障害の人と同じ体験ができました。

周りの人が、こっちに来て!と呼んでくれても、
こっちがどっちなのかわかりません。
右だよ、左だよ、前だよ、と言って欲しい。

せっかく手を引いていてくれていても、
段差などを教えてくれなければ、びっくりします。
妹が全盲ですし、盲人と歩くのは慣れていたつもりでしたが、
自分が体験すると、ずいぶん怖いものだな、
気をつけよう、と思いました。
(妹よ、雑な姉でごめん。)

2番目に。
着ぐるみを着ていると、多くの人が
「かわいい~」と言いながら寄ってきてくれます。

握手を求めてくれます。
私が調子にのって、ハグすると、すごく喜んでくれます。

中身はただのおばさんなのに。

着ぐるみという虚像でも、喜んでもらえると、
なんだか自分が満たされて、いい気分になっていきます。

芸能人って、こんな感じかな、と思いました。

ひきこもりの人なんか、社会復帰する初仕事としては
最適なんじゃないかと思いました。
3番目。
着ぐるみを着るルールとして、声を出してはいけないと言われました。
おしゃべり厳禁。

実はこれが、見えないことより辛かった。

たったの3時間、意志を表せないだけで、こんなにつらいのか、と
思いました。

前が見えず、口もきけない着ぐるみの中で考えていたのは、
ヘレン・ケラーや、自閉症の人や、寝たきりの人のことでした。

人間って、表現したい生き物。
色んな事を考えているのに、人に伝えられない辛さって、
壮絶だな、と思いました。

しゃべるな、と言われていた私がとった行動は、
パフォーマンス。
嬉しいとか、悲しいとか、身体いっぱいに使って表現していました。

この調子なら、手話も覚えられそうな。
(本当か?)

とにかく、色んなことを考えた3時間でした(^O^)


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思い込み

2015年12月23日に、視覚障害者むけの機器展がありました。

会場は、JR浅草橋から徒歩6分くらいのところ。
毎年、駅から会場までの誘導のボランティアがあるのです。
私は今年初めて参加しました。

改札口で待っていると、白杖をついた人達が続々と出てきます。
「アメディアフェアへ行かれる方ですか?」と声をかけ、
そこから腕を貸して一緒に歩きます。

その一団の中に、とてもきれいな女性と、二人の盲人男性という3人組が来ました。
「アメディアフェアへ行かれる方ですか?」と声をかけると、
「道がよくわからないです」というので、道案内をしようと思い、
私は先に立ってずんずん歩き出しました。

後ろを振り返ると、その女性がついて来ないのです。
その場にいた、ボランティアリーダーの方が私に、
「一緒に行ってください!」と言うのですが
付き添いの人がいるのだから、道案内だけすればいい、と私は思っていました。
でもなんだか変。

しばらくして、ようやく気づきました。
その、きれいな女性も弱視だったのです…。

盲人のアテンドをしているから、見える人だ、
という思い込み。

置いてきぼりで、先に歩いてしまったことをお詫びして、
会場まで4人繋がって歩きました。

晴眼(見える)者と間違われませんか?と聞くと、
そうですね、と仰っていました。

最初に感じた印象と事実は、全然違う。

思い込みってこわいなあ、と思う出来事でした。

会場で出会った盲導犬たち♡

会場で出会った盲導犬たち♡